ARTICLES
記事
学生と一緒に京都で有名な綿菓子会社の事業承継を行いたい
目次
QUESTION POSTに寄せられた【問い】
「京都で有名な綿菓子販売店事業を譲り受けることになりました。
新たに事業を引き継ぐにあたり、京都は学生の街でもあるので、『京都×学生×事業=???』をコンセプトとして、起業や事業に興味のある学生と一緒に会社を育てていきたいと思っています。そのスタートとして、QUESTIONを利用されている学生さんに面白そうな法人名を考えて頂けたら、と思っています。」
QUESTIONの会員より、このような問いがQUESTION POSTに寄せられました。
投稿者の【問い】に寄り添う
早速、この課題を寄せてくださった公認会計士の辻政至さんにご来館いただき、事業承継の経緯や今後のビジョンについてお話を伺いました。※写真下段右側が投稿者の辻さん
「『会社は廃業するがなんとか事業は残したい』と綿菓子店の経営者より相談をうけ、この貴重な機会を起業や経営に興味のある学生と一緒に取り組んでいけたら、と考えていました。そこで、学生のチャレンジを応援する様々な取組をされているQUESTIONとなら、何か面白いことができるのではないかと思って投稿しました。」
今回事業を引継ぐ綿菓子店「JEREMY&JEMIMAH (ジェレミーアンドジェマイマ)」は、京都では有名なショップです。しかしコロナ禍でインバウンド需要が減り、売上は減少しています。店舗も一部閉店しているので、新たに店舗展開を考えたり、単に既存の事業を承継するだけでなく、学生のチャレンジの場として、学生のアイデアを活かしながら事業(経営)自体を学生と一緒に実験的にやっていきたい、と辻さんは夢を語ってくださいました。
辻さんの想いに共感いただける方をつなぐ
QUESTIONのコミュニティマネージャーは、辻さんの想いに共感し一緒にチャレンジできる方として、QUESTIONのコアパートナーで、京都芸術大学の学内ベンチャー企業の「株式会社クロステック・マネジメント」の吉田大作さんに相談しました。まずはお話を聞いてみたいと興味を持ってくださったので、早速辻さんと吉田さんをQUESTION2階のコワーキングスペースにてお引き合わせしました。
吉田さんは「民間企業と金融機関が繋がり、学生にチャレンジする機会が開かれるなら、非常に可能性が大きい取組ですね」と、授業の一環として参加したい学生を募ってくださいました。
こうして、募集に手を挙げてくれた学生をメンバーに迎え、綿菓子事業の承継プロジェクトがスタートしました。
事業承継に必要な書類の作成から商品の製造販売まで「会社の仕組み」を学ぶ
辻さんと学生メンバーはまず新法人設立に向けて準備をしていきました。特に経営に携わる学生4名が中心となって、定款作成、登記までの会社を設立するための一連の流れを辻さんと一緒に実際に経験しました。 登記後は商品開発からパッケージデザイン、SNSの活用など、芸術大学の学生ならではのアイデアを次々と生み出してくれています。
休業していた店舗の再開
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で休業していた祇園本店の再開に向けて、看板の修繕、工場見学、綿菓子作り、他の飲食店との商品比較や市場の調査、Instagram等SNSの広報宣伝に取り組みました。 そして2021年5月15日、ついに祇園本店の営業を再開しました。 ※祇園本店は土日のみ営業を再開しています。(2021年6月25日現在)
これからの展開
プロジェクトメンバーは今でも毎週ミーティングを重ね、実際の店舗運営を通して様々なチャレンジをしています。商品開発や企業とのコラボなどワクワクする企画も推進中です。新生JEREMY&JEMIMAHはまだまだ始まったばかり! これからの学生のチャレンジをぜひ応援してください!
JEREMY&JEMIMAH
公式HP:https://jeremyjemimah.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kyoto_watagashi/
通販サイト:https://minimumukyoto.stores.jp/
このプロジェクトにかかわったパートナー
このプロジェクトにかかわったコミュニティマネージャー
森下 容子、大隅 美沙