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SNSを活用し、京人形を若い世代の方々にもっと身近に感じてもらいたい!
プロジェクトのスタート
京都の伝統工芸のひとつ・京人形を手掛ける「有職京人形司 大橋 弌峰」(京都市上京区)の三代目、大橋 義之さんから、「コロナ禍で売上が減少している。短期的な売上の回復を考えるのではなく、SNSを活用し京人形を若い世代の方々に身近に感じてもらうことで、長期的な売上増加を目指したい!しかしSNSの運用をしたことがないし、どう進めていけばいいのか分からない」という問いがQUESTION POSTに投稿されました。
京の都の貴族文化を今に伝える伝統工芸「京人形」
QUESTIONのコミュニティマネージャーは早速大橋さんと面談。京人形を取り巻く課題や大橋さんの京人形にかける想い、今後のビジョンなどをお聞きしました。
京人形とは京都の伝統的手法で製作された人形のことで、その歴史は平安時代までさかのぼります。雛人形、五月人形、御所人形といった京人形は、かつて桃の節句、端午の節句、お正月といった日本の行事に欠かせないものでした。
しかし京人形の購買層は50代半ばから60代が主です。伝統的な季節行事が行われなくなるにつれて、若年層にとって伝統的な京人形は縁遠いものになりつつあります。
さらに2020年は、3月の桃の節句、5月の端午の節句という書き入れ時に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を顕著に受けてしまいました。
しかし大橋さんは、自社の京人形だけをPRして短期的な売上を増加させようと考えているのではありません。近年薄れつつある日本の季節行事や伝統文化を若い世代に伝え、京人形を含めた伝統工芸を身近に知ってもらいたい、興味を持ってもらいたい、それが結果として売上増加につながるのではないか。そのように考えていました。
SNSエキスパートのアソシエイトパートナーをご紹介
SNSを活用したいとの依頼を受け、QUESTIONのアソシエイトパートナーで「SNSエキスパート」という資格を持つ、株式会社レプスの牧野唯仁さんをご紹介しました。
牧野さんは「最終的に、ご自身でSNSの運用ができるようになってほしい」という考えのもと、SNSのフォロワーの増やし方、ハッシュタグの使い方、投稿時間のコツなど基本的な活用方法やもちろんのこと、「ブランドイメージをいかに保つか」、「リピーターの購入サイクルが他業種に比べて遅いという課題をどうクリアするか」、「今後のインバウンド需要を取り込む導線をどう作るか」といったテーマを切り口に、大橋さんと一緒にSNS戦略について議論を深めていきました。
これをきっかけに大橋さんと牧野さんはSNSのコンサルティング契約を結び、SNSによる情報発信を推進しています。
QUESTIONコワーキングスペースに雛人形を展示
プロジェクトの実行時期がちょうどひなまつりの時期だったので、QUESTIONの利用者に京人形を見てもらいたいと考え、2月中旬から1ヶ月間、2Fコワーキングスペースで大橋弌峰の雛人形の展示を行いました。
来館した皆さんは、かわいらしいお内裏様とお雛様を興味深そうに見学されていました。
またQUESTIONには若い世代の方が数多く来訪するため、雛人形についてのアンケートを実施し、若い世代の生の声を大橋さんにお届けしました。
優美な京人形を親しみやすく伝える大橋弌峰さんのSNSアカウントはこちらです。ぜひご覧ください!
Twitter:https://twitter.com/ohashi_ippou
Instagram:https://www.instagram.com/ohashi_ippou/
Facebook:https://www.facebook.com/ohashi.ippou/
このプロジェクトにかかわったパートナー
株式会社 レプス 牧野 唯仁
このプロジェクトにかかわったコミュニティマネージャー
津田 郁太