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「前に進む力を得られる場」学生×社会人交流会「ジェネコネ」
QUESTIONでは、様々なジャンルのイベント、セミナー、ワークショップ等を随時開催し、地域社会の課題や事業の課題などの「問い」の解決に向けて知恵を出し合い、人々がつながるお手伝いをしています。
今回は、QUESTIONのコアパートナーであるNPO法人グローカル人材開発センターとの共催で企画しているイベント「ジェネコネ」から生まれたお話をお届けします。
学生×社会人交流会「ジェネコネ」とは
「ジェネコネ」とは、学生と社会人が肩書きを外してフラットに対話することを通して、世界を見つめる視野を広げ、現在を捉える・これからを考えるためのヒントを得られる場となるように企画した交流会です。
また、様々な世代(ジェネレーション)が繋がる場(コネクト)、そしてあらゆる人の「きっかけの場」としても参加いただけるイベントとして、2ヶ月に1回のペースで定期開催しています。
今回はジェネコネの参加を経て、大きく大学生活が変化した学生のインタビューをお届けします。
●京都女子大学 3年生 西村妃委那(にしむら ひいな)さん
ー参加してみての感想、また参加前と参加後の変化は何かありますか?
参加する前は、漠然と就活や社会に対して怖いイメージがあり、働くことって苦しい事なのではないかという印象を持っていました。
私は元々「好きな仕事をしたい、働きたい!」と、働く女性への憧れが強いタイプだったので、そんな社会へのマイナスイメージと、キラキラ輝いて働きたい自分とのギャップを感じていました。そこで、社会に対するネガティブなイメージ、恐怖や不安にあえて飛び込んでみよう!と思ったことが、ジェネコネへの参加のきっかけです。
参加者の方と話していたら、思っている程不安に思わなくていいのかなと。テーブルが一緒になった社会人の方には子供たちの未来のために一流企業から転職した方や、お金にとらわれずに自分の価値観に沿った働き方をしている方がいて、そんな方々のお話を聞く中で、「自分が何かをしなきゃ」「変わらなきゃ」ではなく、「そのままでいいんだ」と、自分にとって前に進む力を得ることができました。
ージェネコネはどんなきっかけの場になりましたか?
まず、ジェネコネをきっかけに、社会人の方との交流の場に行くようになりました。
また、いろんな方からお話を聞くことによって、学生が思っている困難って思ったより小さいものなのだと気付くことが出来ました。
「失敗を恐れずになんでもやったらいいよ!」と大人はよく若者に声をかけていただきますが、実際に何にでも挑戦できる学生は少ないと思います。それでも、社会人が「あの時やっておけばよかった」と後悔する気持ちもよく理解できるし、私自身の経験からも体感しているので、失敗することへの恐れをなくし、自分自身が楽しみながら挑戦しようと思える、良いきっかけになったと感じます。
ー今後、ジェネコネでどんな大人に会いたいですか?
現在、ジェネコネに参加している社会人の方は、正直に言うと「成功している方」という印象です。もちろん素敵な方が多く、ある程度自分の挑戦に満足した状態で「学生に伝えられる事はないかな?」という気持ちで参加されているんだろうなと感じています。
ですが、学生目線でもなく、社会人の成功者目線でもなく「今現在模索中です!」という社会人の方のお話も、個人的にはもっと聞いてみたいです。
「転職」という経験一つにしても、コロナ禍前後の転職では、きっと転職に対する感じ方が違うと思いますし、現在進行形でチャレンジしている人、今失敗してる人をはじめとして、様々な立場の大人が社会にはいらっしゃいますよね。
そんなエピソードを等身大で話してくださる大人。学生と話してみて、原点に立ち返りたい。そのように考えている大人に出会いたいです。
-ファシリテーターを務めた溝川さんについて感じたことをお聞きしていいですか?
初めて参加したとき、司会をしたりその場を仕切ったりしている溝川ちゃんを見て、シンプルに「凄い!」と思いました。「本当に2年生なの?」と。そんな溝川ちゃんの司会の様子を見ていく中で「私もやってみたい!」と思わせてもらえました。
また、楽しそうに企画している様子がイベントを通して伝わってきて、そんな溝川ちゃんと話したいなという思いもあり、今でも定期的にStudents Labに通っています。
ー西村さんにとって、ジェネコネはどんな存在ですか?ジェネコネについて感じている想いがあれば教えてください。
ジェネコネに参加されている社会人はもちろん、QUESTIONやStudents Labに関わる学生がとても素敵だと感じています。
また、ジェネコネは、社会課題に対して真剣に考え、向き合える場でもあると思います。
私が幼い頃から抱いていた社会問題などに対する興味関心は、友達との会話の中では「意識高いね」「すごいね」とバカにするような言葉で片づけられてしまうことが多くて、悔しさや、ありのままの自分でいることができないもどかしさを感じることがありました。
ジェネコネでは、社会人も学生も関係なく、同じ目線でフラットに話せる環境が魅力的だと思います。どんなに素朴な疑問でも、社会課題のような真剣な話題でも受け入れてもらえる、受け入れたいと思う意見が出る。それが私にとって生きているモチベーションになっています。ジェネコネは、他で満たされていなかったモチベーションを満たしてくれている場所でもありますね。
また、毎回のジェネコネには新しい自分として参加している面もあるかもしれません。問題意識を磨くという目的と期待感を込めて、また、ちゃんと前に進んでいるんだという自分の成長確認の場として、ジェネコネに参加しています。
自分の思いを素直に話せる場が学生にとっても社会人にとってもまだまだ少ないように感じます。「ジェネコネ」は、そんな場を求める皆さんにとって、普段だったら出会うことのない人との出会い、みなさんの価値観や視野が広がるきっかけの場になっていければと思います。
2か月に1回定期開催の「ジェネコネ」。 学生と社会人がフラットに交流できる、QUESTIONならではのイベントですので、ご興味のある方はぜひご参加お待ちしております!!
(文・伊東 莉加子)