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QUESTION TALK vol.15 バレンタイン企画『そこに愛があるん』を開催しました!
今回のトークテーマは「愛」。
地域の人の素朴な「愛」に関する「問い」に寄り添いたい。今までのQUESTION TALKではなかった抽象的なトークであり、多様な人に気軽に参加していただけたらなとこのテーマを掲げてみました。
今回のゲストは年代も性別もバラバラです。性の多様性とジェンダーについて、講演会や研修で伝えている筌場彩葵(さきさん)さん、2児の母であり子連れMBA講座の企画・運営担当をメインに、フリーランスで活動をされているおち のりこさん、QUESTION1階のawabar kyotoの企画進行をしている京都芸術大学在籍中の船越晴稀さん(愛称ベーコン)。モデレーターはグローカル人材開発センターの山田 埜さんです。
肌寒いこの季節。暖かいものが心に残るような様々な「愛」についてのトークが繰り広げられました。
セルフラブ(自己愛)について
Q.早速ですが皆さんの自己愛に点数をつけるなら?
ベーコン:0点
「社会からみた自分は0点だなって思います。ただ、0点とは言ったけれど自分は良いなって思う時もありました。それはawabarで珈琲を注いでるときです。お客様とコミュニケーションをとって自分のゆっくりしたペースに居心地の良さを感じてもらえることがあるので。日によるのかもしれないですね」
のりこさん:90点
「年々点数は上がっています。昔は30点とかだったかな。ベーコンと同じで社会に認められない自分をどう承認するか悩んでいました。社会からジャッジされていると感じてしまうと自己肯定感って下がりませんか?例えば、就職活動で内定をもらえなかったときとか」
さきさん:30点
「今、調子が良くてこの点数。過去を遡ると小学校に行くようになってから他者に目を向けるようになって下がってしまったかな。ただ、大人になればなるほど楽になっていって自己肯定感も上がっていったように思います」
Q.では、自己愛を感じるときはどんな時ですか?
さきさん:「人の役に立てたときかな。あと、全く違うけど朝二度寝したときとかリラックスしてるときは自己愛は上がっているかもしれません」
のりこさん:「自分で決めたゴールに対する成功体験で自己愛は育まれるのではないかな。自分の中に評価軸をおくと自己愛は生まれていくと思うし、外に評価軸をおいてしまうと自分のことがよくわからなくなってしまう」
ベーコン:「その話を聞いていると、自分の時間を費やすことで自己愛は育まれるのかな。例えば、ネイルしている人は手間はかかるけど自分の自信につながっているように思う。それってある意味、自分軸ができているのかなと思います」
皆さんも自己愛を点数でつけるならどれくらいでしょうか。他者からの評価で自己愛が左右するというのは、自分が形成しききれていない若い頃にこそ感じやすいのかもしれないですね。
他者からの愛について
Q.続いては他者からどういった時に愛を感じますか?
さきさん:「否定されない関係性ってすごくありがたく思っていて。やっぱり今も自分を掘ってはみたけど自分のことってわからないんです。良い悪いは置いといて、あなたはこう思うんだね。とただただ受けとってくれた人がいたから、自分の思う事が確かになっていった気がしてます。壁打ちしてくれる人の存在は私のなかでは大きかったですね」
ヒラ:「そういう人との関係性って大事ですよね。あと、家族・友達など近しい人からの愛がよくイメージされるけど、意外とそれだけじゃなかったりしませんか。例えば、カフェ行ったときに良い対応してくれた人がいたら、私もそれを返そうという気持ちになることも愛のひとつだと思います」
さきさん:「確かに近しい人からの愛こそ、受け止め方って難しいですね。期待されたことに返せなかったりするとイラッとされるかもしれないし」
ベーコン:「私は、空気的に愛を感じるときは誕生日会を開いてもらったときとかですかね。みんな集まってくれたときに自分は承認されているんだと感じます。愛してるって言われてるわけではないけれど」
のりこさん:「日本人って受取能力が高いのかな」
さきさん:「愛を伝えたり表現したりした時に、相手に受け取ってもらえなかったら悲しいから、なんだよ!って怒ったり拗ねたりしがちだと思うんですよね。でもその時に、お互いにどうしたかったか、どうして欲しかったのか話し合うのが大事だと思います」
言語化しにくい「愛」という言葉
Q.それでは「愛」を言い換えると?
ベーコン:「真心」
のりこさん:「愛は自分ありきの言葉かな。自分にとって大切、大事」
さきさん:「気に掛ける。この前、近所の居酒屋の店主が怪我をして店を閉められていました。大丈夫かなと気に掛けてたし、開いたらいこうとすぐに行こうと思いました。これも愛だと思います」
「愛してる」と言えない日本の文化。だからこそ、それぞれの「愛」=○○が生まれるのかもしれません。
Q.最後に「愛」を生むために必要なことは?
さきさん:「感謝がモチベーションになります。さっきの居酒屋の話になるけれど、いつも美味しい料理を提供してくれてありがとうの気持ちになるから愛が生まれたのではないかなと思います」
ベーコン:「近い人には恩返ししたいという気持ちのサイクルがあります。遠い人には自分が満たされているときに愛が生まれるのかなと思います。忙しいときって周りなんか気にせず風切って歩きたくなりません?」
さきさん:「たしかに自分のなかに余白があることって大事だよね。リスペクトの気持ちだったり、命の大切さを思うようにしているかな。自分を無碍に扱われたくないから、他人も無碍に扱わない気持ちに自然となれます」
いかがでしたでしょうか?
「愛」への問いはもちろん正解はなく、皆さん思うことは人それぞれで大変興味深かったです。「愛」を注がれたとき、注いだときのことを言葉にして考えることで皆さんの心が豊かになっていけたらな良いなと思います。
次回のQUESTION TALK vol.16は…
4月に「エシカル」をテーマに開催します!
他にも4月8日〜10日の3日間、「How to be ethical 2」が開催されますのでQUESTIONでしか聞けないトークを一緒に楽しみましょう。
ぜひ、お気軽にご参加ください。