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「思っていることをもっとカタチにできる世の中にしたい」- 株式会社 YOKOITO 代表取締役・中島 佑太郎さん:Qパートナー紹介Vol.15

QUESTIONに関わる企業や個人にスポットを当ててご紹介する連載「Qパートナー紹介」。
“問いの交差点”QUESTIONに相談したい「問い」や、ここに集う人々と一緒に考えていきたい「問い」について紹介します。
第15回は、株式会社 YOKOITOの代表取締役中島 佑太郎さんです。

中島 佑太郎(なかじま ゆうたろう)さん

株式会社YOKOITO代表取締役。名古屋商科大学ビジネススクール(MBA)在学中。
横浜国立大学経営学部卒。在学中の2014年に株式会社YOKOITOを共同創業。同取締役を経て、2020年に代表取締役就任。ビジネスやイノベーションとともに3Dプリンティングを専門とする事業経営者兼研究者として、事業経営のかたわら、デジタルファブリケーションの普及を背景とした価値創造プロセスの民主的再統合を研究している。
#モノづくり #ベンチャー #デジタルファブリケーション #3Dプリンター #大学生

ーーどのような「問い」を持っていらっしゃいますか?

僕は教育について思うところがあって、例えば「何で大学にいかないといけないんだろう」とか「何で就職しないといけないんだろう」とか、もっとみんな疑問に持つべきだと思うんですよね。別に中卒でも高卒でも何の問題もないし、就職しなくても起業するという選択もあるわけですし。
なので、僕の問いは「子どもも大人もどうすればもっと自分で選択したり、自分で決められるような世の中にできるのか」です。自由だけど自分で選択したことにはちゃんと責任を持ったり、やり抜いてみることができる世の中は良いんだろうなぁと思いますね。

ーーそのような「問い」を持ったきっかけはなぜですか?

僕の母校は自由をテーマにした少し変わった学校だったんですよね。なので、学生時代に受けた教育がきっかけだと思います。自由というとなんとなく何でも好きなことをして良いイメージがあると思うんですけど、僕の中で自由とは責任と表裏一体で自分がこういうことをするから、それに対して自分がどう責任を取るか、が整っていないといけないし、責任も取らず好き勝手やるのは違うと思うんですよ。
僕は中学の時にモノづくりに興味を持って、研究所を作りたいって思ったんです。研究=大学や大企業ではなくて、私たちが日常的に「こんなものは作れるかな」と思ったりするものがもっと簡単に形にできたり、もっとチャレンジできるような身近な研究があってもいいんじゃないかと考えました。でも研究所を作るためには莫大なお金が必要で、当時中学生の僕はお金を稼ぐのに一番良い方法は経営者になることだと思ったんです。


ーーそれで実際に経営者になられたのはすごいですね。
では最初に事業を始めたころと今で経営者のイメージが変わった部分はありますか?

最初は優秀な人や、頭の良い人が優れた経営者だと思っていました。でも最近はヘルシーな人が優れた経営者だと思うようになってきました。僕のような創業経営者はそこに存在して、道を示し続けていることに意味があって、その人の能力が長けているのかどうかは1つの会社の経営においてはそこまで重要ではないと思うんですよ。優秀な人は集めればいいですし、経営者自身が優秀である必要はないですよね。それよりも心身ともに健康なことが経営者にとっては重要だなと思いますね。
でも起業した人は自分が活躍したい、自分のアイデアを世の中に出したいみたいなのがあるので、それは起業家としては良いと思うんですけど、経営者やオーナーという立場になって事業を大きくしたいという時は、自分に頼られることへのあきらめというか自分の能力を信じることに対してのあきらめは大事だなと思います。

ーーなるほど。

あとは企業を作るだけでなく、企業の終わらせ方ですね。現代経営の良くない点は始める時に終わり方を考えないんですよね。起業する時に事業の終わらせ方ないし永続のさせ方もある程度考えないといけないし、場合によってはアップデートもしないといけないし、事業を大きくする段階ではそういったことを組織にプログラムしておくことも重要だと思いますね。

ーーでは中島さんは企業の終わらせ方みたいなものを考えているんですか?

元々YOKOITOは創業当時から10年で活動を辞めるって言ってますからね。今8年目でさすがにあと2年で辞めるのはちょっと無理だと思いますけど、活動してもあと5年くらいかなと思います。それか、誰かに継承するにしても、継承することとなった時点でメンバーや事業がどんどん変化していく前提で、組織作り替えるかなと思います。自分の代で終わらせるのか、その後も続いていくようにするのか、早いうちに決めていくつもりです。

ーー10年後、どういった世の中になると思いますか?

「自分が本当に欲しいものや必要なものって何だろう?」ということをもっと自然と考えられる世の中になれば、人々は豊かになるんじゃないかなって思います。
100円ショップで買えるような量産品も素晴らしいと思うんですけど、買い替えたり、破棄してしまうサイクルは早いですよね。それってものすごく悲しいことだなと思っていて、大切に扱うためにはちゃんと自分が欲しいものを見極めたり、何のために買うかだったりを考えることが大事だと思うんです。
日本ではお金の貯め方は教えてくれますが、お金の使い方はなかなか教えてくれないですよね。でもお金は使うものじゃないですか。誰もが分かっているけど、どう使えばいいのかが分からない。それはいかにスーパーで安く野菜や玉子を買うのかを知ることとは違うと思うんですよ。自分が持っている価値をちゃんと選択していけるような世の中になれば、皆が豊かで持続的に生きられる世の中になるんじゃないかと思いますね。

ーーQUESTIONに期待していることはありますか?

金融機関が運営していることがすごく重要だと思います。コミュニティスペースでのよくある議論って、どうしてもお金の問題を隠してしまいがちな気がするんですよね。でも世の中ってやっぱりお金で回っているので、何かやろうとした時には、すぐにお金の問題にぶち当たってしまうんです。
なので何か始めようと思った時に融資や出資やクラウドファンディングなど方法は色々あると思いますが、お金に対して向き合ってくれるコミュニティスペースがあるのはQUESTIONにとっての価値になるんじゃないかと思います。


(取材・文:QUESTION 高木)


<パートナー概要>
組織名:株式会社 YOKOITO
Webサイト:https://www.yokoitoinc.com/