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QUESTIONに関わる企業や個人にスポットを当ててご紹介する連載「Qパートナー紹介」。
“問いの交差点”QUESTIONに相談したい「問い」や、集う人々と一緒に考えていきたい「問い」について紹介します。
第7回は、株式会社レプスの牧野唯仁さんです。
牧野 唯仁さん
株式会社レプス所属。大学進学と同時に上洛し、中退を機に不動産業界に就職。その後、大阪へ住居を移すと同時に社宅代行業者へ転職し、社内を中心に業務の効率化システムのディレクションを担う。社宅代行のノウハウから、クライアント向け引越し一括見積サイトを立上げ、事業責任者として従事。SNSを中心に広告活動・マーケティングに注力する。現在は中小・大手問わず企業のSNS運用代行、コンテンツ、マーケティングの支援を行う。2018年にモルックに出会って以降、没頭している。
#モルック #SNS運用 #箱男子 #京都府モルック協会 #日本モルック協会 #新世紀エヴァンゲリオン
広告宣伝費ゼロからSNSの世界へ
ーー牧野さんは「SNSエキスパート」の資格を取得されていると伺っていますが、エキスパートの立場から気になる「問い」はなんでしょうか?
どうして今になって企業がSNSに着目し始めたのか、どうしてSNSの活用方法に困っているのか、なぜ今まで商品やサービスの販売にSNSを活用しなかったのかが問いです。
そもそも僕がSNSに興味をもったのは、2015年に Webサービスを作ったものの、会社の業績低迷のため広告宣伝費にお金をかけられない状況に陥っていたからです。そこで、無料で使えてユーザー数が伸びているSNS、特にTwitterに着目しました。 TwitterをはじめとするSNSを利用することで、宣伝から販売までの効果が得られることを実感しました。
SNSの運用サポートの需要がすごく高くなったと感じるのは2年ほど前からです。その背景としては、来店してもらう・サービスを知ってもらうためにホームページ(HP)は作ったけれど、HPは検索でしか辿り着けないから、SNSを活用した情報発信が必要となっているからです。
ーー問いの解決のためにやっていることは?
2015年まではSNSの企業アカウントはそれぞれが独立した状態で、アカウント運用者は繋がっていませんでした。そこで、企業公式Twitterアカウントの人気を一般ユーザーが決める「企業公式中の人総選挙」というイベントを行い、その際、Twitter社が作成したグループDMが実装されたのを真っ先に活用しました。企業アカウントなので堅い感じで、やり取りも少ないだろうと予想していたのですが、予想以上に活発な議論が起きました。これまで繋がりがなかった企業が、業種・業態の分け隔てなくSNS上に集まったことで、親近感が湧いたからだと思います。
大企業・中小企業関係なくプロモーション・広報等の困っていることの議論が自然と生まれ、互いにツイート・リツイートする仲になるほどの繋がりが生まれました。
京都でも「京都Twitter中の人の会」というのがあるんですが、参加企業が少なく、SNSのアカウントはあるが、参加企業同士が繋がっていないのが現状です。
繋がることでより発信力が高められるのは間違いないので、蓄えてきたノウハウを活かし、京都で繋げていきたいと思います。
SNS(情報発信)が上手い地域=京都へ
ーー京都で活動・京都で繋げていきたいと思われるのは、なぜでしょうか?
これまで漢字の「京都」は皆さんが「検索して、来る」が当たり前。「一見さんお断り文化」があるので、お客様が帰った後のフォローをしなくても、また来てくれるだろうと、受け身の姿勢のままだったので、近年は日本人観光客が減少していきました。そのタイミングでインバウンド需要が増加。世界中から「検索して、来る」観光の街となったが、コロナでインバウンドの「KYOTO」も去ってしまい大変な状況になっています。
本来は「来てくれてありがとう」って何かしらフォローしないとダメです。SNSをやっていないお店は「ありがとうございました」と、お見送りすることでサービスは終わってしまうけれど、SNSをやっていれば、お客様が帰った後にもサービスが継続します。
例えば、ある一定数のお客様は、帰宅後に、「こんな所に行ってきました」とSNSにあげます。それに対してお店側が「ありがとうございました」とリアクションをとると、「お料理、美味しかったです」「また行きます」って会話がうまれますよね。また、そのお客様が繋がっている方々へのアピールもできます。この流れこそが本当の京都の良さを伝えるために大切ですし、SNSを活用することで、もっと京都が活性化すると感じてます。
ーー「問い」が解決すればどのような社会になると思いますか?
想像もしていないイノベーションが起こると確信しています。
凝り固まった頭だとコラボをしても面白くない発想が出てきてしまいますが、京都特有の超老舗と超ベンチャーのコラボ等、SNSだからこそ起こせる可能性が高くなるはず。
古きものも大切にしないといけませんが、時代に合わせて新しいものを取り入れていかないと生き残れない時代です。
ユーザー側としても、企画者・発信者側の労力の大きさを見ています。労力をかけるイベントをより効率よく、アイデアを出して動かせれば、もっと京都でいろんなことができると思いますし、京都=情報発信が上手な街となると思います。
モルックを体験して欲しい!
ーQUESTIONに期待していること、一緒にやりたいことはありますか?
モルックの体験会ですね!2018年12月に初めてモルックを見たときに、今後日本で流行ると確信しました。今は「京都モルックの会」を作り、京都市の協力を得たり、モルックで知り合った人から SNSの案件に繋がったりすることも出てきました。10代・20代の女性から高齢者・ハンディキャップをお持ちの方まで年齢・性別などを問わず、モルックを純粋に楽しみたいと集まってきて、一日中公園で時間を共有する。ソーシャルディスタンスを保ちながらプレーでき、人と人が繋がりやすいスポーツなので今後もモルック人口は増えていくと思います。
体験された方が「楽しかった」とSNSで発信することで、モルックが広がっています。学生連盟が立ち上り、各大学でサークルもたくさんできています。高校生も日本モルック協会に所属したいって理由で大学を選ぶ方も出ています。それくらいモルックって不思議で魅力的なスポーツなのでQUESTIONさんも体験して欲しいです!
※モルック
フィンランドの伝統的なスキットルというゲームを元に開発されたスポーツ
日本モルック協会ホームページ https://molkky.jp/molkky/
(取材・文:天川 謙)
パートナー概要
組織名:株式会社レプス
Webサイト:https://lep.jp/