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「ひかりが行く!」vol.1 – リスン –
🌈まちに出て、声を聞きに行く旅の始まり🌱
こんにちは!
ひかりんワールドへようこそ!
ひかりんことQUESTIONコミュニティマネージャーの沖島比香利(おきしまひかり)です。
始まりました〜!!
新企画 「ひかりが行く!」が、いよいよスタート!🎉
🌱vol.0(プロローグ)はもう読んでいただけましたか?
まだの方は、ぜひそちらを読んでからこの記事に戻ってきてくださいね〜!
まちとのつながりをもっと深く、もっとあたたかく。
そんな旅が動き出します!!
それではさっそく!
\ Here we GO〜〜〜!🙌 /
「ひかりが行く!」とは?
QUESTION1F HIROBAで運営中のQUESTION BOX。
「まちとつながる」というテーマで動き出して4ヶ月…。
今本当にまちとつながれている?
こんな問いが生まれました。
ただ“待つ”だけ、展示して紹介するだけ、ではなく、自分たちで“つながりに行く”ことも大事かも。
そんな思いからこの企画が生まれました。
わたくし、ひかりがまちへ飛び出し、
まちの事業者さまの想いや日常を“聴きに行く”。
取材でもなく、営業でもなく、ただ一人の人間として。
そして、その出会いや会話を、丁寧に、やさしく、
この場で共有していきます。
⚫︎インセンスブランド「Lisn(リスン)」
日本には古くから、香りを「聞く」という美しい表現があります。 その“聞く:Listen”の発音記号をロゴタイプにして名付けられたのが、「Lisn(リスン)」。
火をつけて香りを楽しむインセンスやバッグやクローゼットに入れてふわりと香るサシェなど、機能性とデザイン性に優れた香りのプロダクトを展開し、香りある豊かなライフスタイルを提案されています。
「香りって、こんなに自由で楽しいんだ」と思わせてくれる、そんなブランドです。
⚫︎お話を聞かせてくださったのは…
Lisnで広報を担当されている、新名(しんみょう)さん!
やわらかくて丁寧な語り口がとても印象的で、香りへの想いや日々のお仕事について、たくさんのお話を聞かせてくださいました。
なんと光栄なことに、私と同い年!(これは親近感……!)
「香りを聞く」Lisnとの出会い
今回訪れたのは、四条烏丸にあるインセンス専門店、「Lisn(リスン)」さん。
今月のQUESTION BOXのテーマは、
『家にいるって、いいもんだ〜まちとつながる家時間〜』
「6月って家で過ごす時間が、増えるよなー」とこんな会話から生まれたテーマでした。
雨も多くて、おうちで過ごす時間がいつもより少しだけ増える季節。
そんなとき、ふと気持ちがほどけるような、“おうち時間”がもっと豊かになるような、
「おうちにいる時間もいいなと思えるモノ」って、何だろう?
商品にたくさんの想いが込められていて、
「#ていねいな暮らし」という言葉があるように、暮らしの中にそっと寄り添ってくれるもの。そんな出会いがあったらいいなあと思っていた時に、出会ったのが「Lisn」でした。
まさに運命の出会いでした。


香りのある暮らし
「お香」「お線香」と聞くと、ちょっと敷居が高いなとか、宗教的で自分の生活には関係ないかな……と、そんなふうに思う方もいるかもしれません。
そのちょっと難しそうなイメージや思い込みがないニュートラルな状態で純粋に香りを楽しんでもらえるようにという想いから生まれたのがここ「Lisn」。
Lisnは、香りを“自由に楽しむ”ための場所です。
お店には150種類以上のインセンスがずらーっと並んでいます。
選び方はとっても自由で、なんと1本ずつから購入できるんです!!
それって最高じゃないですか???
たくさんの種類の中から食べたいものを食べたい分だけ取るような、
ビュッフェみたいだな〜って私は思うんです!
「150種類以上あって、迷われる方も多いですが、お話を伺いながらご提案しますし、お客様が自分の好みを発見するきっかけにもなればと思います」(新名さん)
どんな時に使いたいか、どんな人に贈りたいか、そんな会話を重ねながら、スタッフさんが香りを提案してくれます。
これまで選んだことのない香りにチャレンジしてみたり、「この香りが意外と好きかも」と、自分でも気づかなかった一面に出会えたり。
1本ずつだからこそ、できること
大人の冒険みたいで、なんだかわくわくしますよね!!


PURU 〃(プルプル)、PACHI 〃(パチパチ)、SUBE 〃(スベスベ)
プルプル、パチパチ、スベスベ…
これ、すべて香りの名前なんです。
なんかかわいいですよね!どんな香りか気になりませんか?
「“プルプル”という香りでも、お客さま自身の感覚で感じてほしいので、香りの説明は言葉を添える程度にとどめています」(新名さん)
“プルプル”って、どんなイメージをしますか?
その人にはその人のプルプルがあるから。
その人のイメージや連想で楽しんでほしいから。
香りには、言葉では伝えきれない物語がある。
Lisnでは、そんな物語をイメージストーリーとイメージビジュアルで表現し、
見る人、香りを聞く人の想像力をそっとくすぐってくれるのです。
面白すぎる….!!!
となると気になるのは名前のつけ方!!!!
まず、テーマと香りの掛け合わせを決めて、
そこからその香りにあった名前をつけているそうです。
どんな香りだろうというのはもちろんだけど、その香りの物語まで辿るように香りを楽しんでもらえるようにという願いが込められています。
2025年新作シリーズ「LUMINOUS」
今年の新作のテーマ、それがまさかまさかの「LUMINOUS=ヒカリ」 これまた運命感じちゃいます😭
私はもうこの名前だけで惹かれてしまいますが、この「LUMINOUS」にも色々あって、“早朝の光”“神秘的な光”“街灯”“イルミネーション”“ろうそくの灯り”といった、いろんな“光の表情”がイメージソースになっているそうです。
一日の中でほんの少しの時間だけ現れるような、儚くもあたたかな光。
そんな光に包まれるような、優しくてほっとする香りです。
インセンスは、天然香料を中心に、丁寧に調合されたもの。
だからこそ、奥行きのある香りが広がって、じんわりと心にしみていく——
“香り”って奥が深いんだなと勉強になりました。

香りから始まる「まちとつながり」
「どんな香りが好きですか?」
「柑橘系が好きなんです」
そんな一言から始まった会話で、
新名さんがいくつも紹介してくださったのは、
酸っぱいような爽やかさやでもそこに落ち着きがあるような色々な個性を持った香りたち。
そのやりとりはまるで、香りのパーソナルカラー診断!
自分にぴったりの香りを、一緒に探してもらえる時間がとても楽しくて、
「香りって、こんなに自由でいいんだ」と、自然と心がほぐれていくのを感じました。
「インセンスを通して、香りの世界を幅広く知ってほしい」
香りそのものを楽しんでもらえるように、気軽にお店に来ていただいて、イメージビジュアル、イメージストーリー、色、テーマなどいろんな方向から香りの世界を覗けるようにして、そんな風に香りを楽しんでもらいたい。
そう願う新名さん。そんな新名さんが教えてくれた、印象的なエピソードがあります。
ある日、お店にふらっと入ってきたお客様。
「伝統的な香りはちょっと苦手だけど、火をつけて焚く感じがいいなと思って」と興味を持ってくださったそうです。
お話を伺ううちに、「お花の香りが好き」とのことだったので、
フローラルやローズ系の、やわらかく可愛らしい香りをいくつかご紹介。
すると、「こんな香りがあるんですね」「こんなに短くてしっかり香るんですね」と、とても喜んでくださったそうです。
そしてその1週間後——
その方が今度はご友人を連れて再び来店されました。
「この人に合う香りを選んであげてください」
そう言って、新名さんに託してくださったのです。
これはもう。まさに「つながり」ですよね!!
「香りそのものもそうだけど、スタッフとお話ししながら試して、色々聞いたり、という店舗体験を楽しんでくれたのかなと感じました」(新名さん)
ただモノを買うのではなく、対話をしながら「一緒に見つける」という過程。
だからこそ、「また来たい」「誰かにすすめたい」という気持ちが生まれる。この販売スタイルこそが、Lisnの大きな魅力であり強みなのだと感じました。

QUESTIONへ来る方に伝えたいこと
Lisnさんのインセンスは6月から2ヶ月ほどの間QUESTION BOXへ展示させていただいています。最後に、QUESTIONへ来られる方へのメッセージを聞いてみました⭐️
インセンスを知らない方や使ったことがない方にこそ、
「暮らしの選択肢のひとつ」として届けたい。
1本15分〜20分ほどの、小さな香りの体験。
毎日の生活の中に“香りのリズム”を取り入れることで、
心にも小さな変化が生まれるかもしれません。
香りの数だけ、物語がある。
その世界に、ぜひ一歩足を踏み入れてみてください。

ひかりの気付き
実は私、学生の頃(たぶん高校生のとき)に、授業の一環で一度だけ「香道」を体験したことがあります。
そのとき初めて出会った言葉、「香りを聞く」。
美しい響きだけれど、当時の私はその意味を深く理解できていたわけではありません。
でも今回、Lisnさんを訪れて、その言葉の本当の意味を、ようやく“感じる”ことができたような気がします。
「香りを聞く」とは、ただ嗅ぐことではなく、
香りがそっと自分の内側に語りかけてくるような感覚。
目には見えないけれど、確かにそこにある感情や記憶に、ふっと触れてくるような。
「なんとなく好き」
「これ、落ち着くかも」
そんな小さな感覚を大切にすることが、
まだ知らなかった“わたし自身”に出会うことにもつながるのかもしれません。
そして最後に、新名さんのこの言葉が、今も私の心に静かに残っています。
「一生懸命やってると、それを見てくれてる人がいるんですね」
これは、新名さんが“聞き手”として誰かを取材しているときに、相手の方からもらった言葉なのだそうです。
自分のことを見て、聞いてくれる人がいる。そのことが、相手にとって大きな励ましになる。そんな瞬間に何度も立ち会ってこられたからこそ、生まれた言葉なのだと思います。
でもこの日は、その言葉をわたしに向けてかけてくださった。
「あなたに話せてよかったよ」と、伝えてくださったようで、胸があたたかくなりました。
今回の「ひかりが行く!」は、まだ始まったばかりで、
私はインタビューするのも記事を書くのも初めての素人です。
これでいいのかな?意味はあるのかな?と迷う気持ちがずっとあります。
でも、新名さんのそのひと言が、そっと背中を押してくれた気がします。
聞きたい!という思いがちゃんと届いていたのかなと思うことができました。
まちに出て、人に会って、声を聞かせてもらう。
そんな旅を、これからも続けていけたらと思います。
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