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How to be ethical 2「うごく、つなげる。わたしたちとエシカル」を開催しました。

多くの人にとってまだ自分事ではない言葉、「エシカル」。
「聞いたことはあるけど、よく分からない」人たちも多いことと思います。
そんな私たちが、限りなくエシカルに近づけるイベント“エシカルウィーク”が今年も開催されました。
昨年の「しる、つたえる」から今年は「うごく、つなげる」というアクティブなコンセプトに発展し、4月8日からの三日間、これらの要素が味わえるコンテンツが濃縮されていました。毎日イベントに参加してくれた素敵な学生3名(Ayuminium、おさるさん、のどか)が、イベントレポートを書いてくれたので、ぜひご覧ください。

【前編】DAY1

今回、“ど”がつくほどエシカル初心者の私たちが、本イベントに参加したレポートを書かせて頂きます。初心者だからこその学びや気づきというものを、是非お伝えできればと思います。
エシカルウィークのオープニングを飾るトークセッションは、『子連れMBA×QUESTION 子連れで楽しくethicalに暮らそう!』です。ゲストに10代の子どもの母親でありヨガインストラクターのYoko Ogamiさんをお迎えして、忙しい日々を過ごす中でも明日から取り入れられるエコなアクションについてお話をしてくださいました。

Yokoさんは環境にやさしい生活をするには、自分にとって得かではなく、もっと広い視野を持ち考えて、モノを選択することが大切であるとおっしゃっていました。とにかく楽しむことを心に置き生活をされているということでした。私は安さや手軽さに負けてしまっていたのですが、こんな私でも明日からできるアクションばかりで是非その紹介をさせていただきたいと思います。
まずはお買い物です。私たちは食べることに多くの時間を費やしているので、そのお買い物を信頼できる場所で行うなど意識することで過ごす時間がエシカルなものに変わっていくということでした。そしてプラスチック製のスポンジから麻たわしに置き換えてみるということもエコで簡単にできることとして挙げられていました。マイクロプラスチックも流れていかず、長持ちもするみたいでメリットばかりだなと思っていました。
一見難しそうではありますが、それ以上の魅力の多さに私も取り入れていきたいと思いました。苦にならないように、その生活をどんどん慣らしていくことでちょっとずつ納得していくことができるというアドバイスもいただきエコな生活を身近に感じることができたトークセッションでした。


続いて本イベント最初の対面プログラム「How to be ethical 2 オープニングセッション」がQUESTIONにて開催されました。

登壇してくださった方々はローカルフードサイクリング株式会社のたいら 由以子さん、大和リース株式会社の大東 竜児さん、合同会社 洛北社中の十塚 悠さん、EARTHWORKER 合同会社の中島 麻紀さん、グローカル人材開発センターの山田 埜さん、そして京都信用金庫 QUESTIONから司会の池内 琴子さんでした。登壇者のたいらさんはDAY2でコンポストの講座と堆肥回収の企画をされており、現在のたいらさんご自身の活動も踏まえてお話しくださいました。

コンポストとは、有機物を微生物の力によって堆肥化するための道具で、本来なら捨てられてしまう生ごみなどを堆肥化することで循環生活を生み出す、というものです。私たちは生活の中であらゆる“消費”を行いますが、その中で“生産”に繋げられることができたら地球の負担が減らせるのではないか、という想いからLFCの方々は活動されています。まだ身近に感じられない方もいらっしゃるかと思いますが、近年その規模は拡大しています。LFC天神では、「捨てないステイ」をコンセプトにホテルビルの屋上で堆肥・野菜づくりを行われているそうです。運営上排出されてしまう有機物をただ捨てるのではなく、生かしながらたのしい循環生活を送っています。またコンポストに関連して、#3Days Plastic Challenge という“三日間プラスチックのない生活をしてみよう”というハッシュタグ企画がインスタグラム上で行われているそうです。
何から始めてみようかな、、と感じていらっしゃる方は是非このチャレンジから始めてみませんか?


DAY1最後のコンテンツは「京都のエシカルな仲間たち〜どんどん繋がる京都のエシカル活動~」と題してトークセッションが行われました。


登壇者の方々は司会を務めてくださった京都オーガニックアクションの廣海 緑朗 さん、有限会社 シサム工房の村上 雅敏 さん、株式会社 土と野菜の中川 典也 さん、株式会社斗々屋の關 つぐみ さん、KYOTO Design Labのバルナ・ゲルゲイ・ペーターさん、京都市ソーシャルイノベーション研究所の井上 良子 さん、naked marketのMaaya Hansonさんでした。
トークセッションでは登壇者の方々が、どのようなことに問題意識をもって普段活動されているかということを話されていました。特に印象的だったのは、ハンガリー出身のバルナ・ゲルゲイ・ペーターさんの幼少期のお話しです。

バルナさんが馬と散歩をされていたときのことです。人間によって手を加えられた自然の姿を見て、連れていた馬は呆然としていたそうです。私たち人間だけでなく、むしろより近い距離にいる動物たちの方が自然からの警告を感じ取っているのかもしれません。そしてバルナさんはこのような経験から、現在につながる「環境と創作する人間」に興味をもつようになったそうです。

登壇者の方の中には、出身地が京都ではない方や京都から離れて活動されてきた方が数名いらっしゃいました。そしてその方々が仰っていたのは「こんなにも企業と企業のつながりが深かったり、セクターを越えて盛り上げていくような取り組みが盛んなのは他の地域では見たことがない」ということでした。本イベントだけ見ても、いくつもの企業や個人事業主の方々が参加されていました。こんなにも広いネットワークで取り組みが行われていること、またそれらを誰もが自由に参加できる環境へ繋げられているところに、今回のコンセプトである「うごく、つなげる」がまさに体現されているなと感じました。


【中編】DAY2

イベントがモリモリたくさんの二日目がいよいよ始まりました。 最初に参加したコンテンツは「オーシャングラスプロジェクトで繋がる若さと京都」です。

夏、海水浴場として賑わう若狭の海。綺麗な海も冬には一転、海ゴミが大量に打ち上がり、海岸はゴミだらけ。この問題を解決しようとあるプロジェクトが立ち上がりました。
それがオーシャングラスプロジェクト。
自分達が拾ったゴミでサングラスを作るというプロジェクトです。
海ゴミの半分は人工物。その中でもプラスチックが多くの割合を占めることが調査で分かりました。また、海ゴミの処分には、高い処分費がかかる、埋め立て場所となる山まで海ゴミでいっぱいになってしまうという課題もありました。
そこで海ゴミを減らすためにそれらを回収し、原料化できないかと考えてサングラスが作られるようになりました。今ではこのプロジェクトにアノミアーナさん、高濱明日研究所さん、ヒューマンフォーラムさんが関わっています。
ただゴミを拾うだけでなく、そのゴミが素敵なモノに変化することへのワクワク感。ビーチクリーンの活動に積極的に参加しやすい工夫だと感じました。自分も楽しみながら環境にも優しいなんて一石二鳥です。
さらにこの活動を通じて地元の方々とも繋がることもでき、綺麗な海を守ることをますます自分事として捉えられるのではないでしょうか。

そして、学生が登壇して様々な思いを発信する『Youthの声を聞く時間』に参加させていただきました。はじめの登壇者は、「Brush the earth」として活動されている16歳のサラさんと、14歳のリタさんでした。「人間と動物の関わり方」について二人の思いやこれからの活動についてのお話をしてくださいました。なかでも「命に関わることは今一番に意識を向けることである」とおっしゃっていたことがとても印象に残っています。
私も、サラさんと同じように犬と暮らし始めたことをきっかけに命について考えることが多くなり、今現状としてある劣悪な飼育環境や繁殖の多さに目を瞑りたくなってしまうことがありました。ですが、ただ心を痛めているだけではこの問題は何も変わらず、知ってもらうための情報発信や、実際に動くことで変わっていくのだと思います。二人の素敵な感性にハッとさせられることがあり、改めて考えを深めていきたいと思いました。

最後に、高校生の今中愛さんは「誰もが進みたい進路に進むための提案」についてお話ししてくださいました。

愛さんは友達に一緒の高校に行きたかったと言われたことをきっかけに教育の在り方について考えるようになったそうです。貧困だと行きたい学校に行けないのか、賢いってなんだろう、幸せってなんだろう…
その基準は人の数だけあると思いますが、社会が決めた定義で苦しむ人がいるのはすごく悔しいなと思います。教育は平等であるべきだと沢山の提案と共に熱くお話ししている愛さんの強さに、私はとても胸を打たれました。

今起こっていることに疑問を抱くこと、そして言葉に出して発信することは
これからの地球のためにも動物のためにも、そして私たちのためにも大切なことであると気付かされるトークイベントでした。


そしてお次は私が特に楽しみにしていたイベントの一つ『2mmの会-Ethical week 2-』です。学生視点の様々な問いについてじっくり対話をする「2mmの会」。今回は学生が決めたエシカルに関わるテーマをベースに学生14名と社会人1名が議論しました。本記事では議題の一つ「大学っていく意味あるの?ー個人視点と社会視点で大学の意義を考えるー」での議論の様子をお伝えします。

大学に行く意味について、新大学一年生はつい先月まで高校生だった分、大学に対しての期待や挑戦が多いようでした。高校生活と比較して、大学は自由が故に責任を伴うことや授業形態が大きく変容したので戸惑った部分もあると話していました。二年生は、二年生だけど実際に対面での授業は今春からなので分からないことがまだまだ多いと、この状況下特有の悩みを打ち明けてくれました。大学に対する期待値は学生それぞれで、低くてもこの大学生という武器を利用して他の活動に時間を割いていり、それぞれがそれぞれの価値を見出しながら学生生活を送っているんだと感じました。そしてその価値観の小さなずれの2mmは、これまで自身の中になかった視点も多いのでとても勉強になりました。
議論の際は机一杯の画用紙に各々が気になったキーワードを埋めていきます。今回の議論ではこのような仕上がりになりました。

書き留めることを忘れるほど、リアルタイムでの議論に白熱していたこともあり空白もありますが、さまざまな「2mmずれた」、時には2㎝、2m!?ずれた意見も飛び交いながら議論することができました。

そして会場いっぱいの観衆が集まり、ワクワクの中はじまったのが『トップアスリートが選ぶ、史上最高の自分になる食事法』です。

登壇者は、今回のトークセッションのMCも勤めてくださったプラントベースアスリートフード研究家の池田清子さん、プロマウンテンバイクアスリートの池田祐樹さん、プラントベースで食事をされているプロフットサル選手の島田大陸さん、元競泳選手の一ノ瀬メイさんの4名で、『べジンジャーズ』というプラントベースアスリート集団として登壇してくださいました。この食事法を取り入れたきっかけであったり、それを続ける理由など気になるお話ばかりであっという間の1時間でした。
プラントベースは植物性の食事を主体に生活することで、今世界的にも注目されているそうです。この食事法は、野菜や果物、豆類、全粒穀物、ナッツ、種子類、きのこ類、海藻類を摂取し、動物性食品は一切取らないのです。

プラントベースを始めたことで体に起こった変化として、MTBプロアスリートの池田さんは、減量に成功し、大会での優勝回数も増えるというポジティブなことばかりだったとお話しされていました。
ベジンジャーズのみなさんはとても明るく爽やかで、食べるもので人はできていることを証明されているなと思いました。まずは知ることからはじめて、今自分にできることは何なのかを考えることがとても大切だと思います。学びの多いトークセッションでした!
こんなことに挑戦してみた!など、#vegengersとタグ付けをしてべジンジャーズのみなさんと情報交換をしましょう!


そして二日目最後のビッグイベント、QUESTION8階のコミュニティキッチン(DAIDOKORO)で「鯖街道で繋がる若狭と京都」に参加いたしました!
かつては若狭から鯖街道を通って食材が京都に運ばれていました。しかし交通の便がよくなったことで全国から食材が集まるようになり、若狭からの食材が市場に並ぶことは少なくなりました。そこで今回は若狭由来のタケノコやワカメ、ブロッコリーなどを使った4品の料理をいただきました。
私なりにエシカルだ…!と感じるポイントがあったので紹介したいと思います。

1つ目、食材に関して。まずタケノコ。料理人の中東さんは自身の料亭でお客さんと一緒に「食」について考えていらっしゃいます。そこで知り合った生産者の方のもとへ美味しい食材を求めて足を運ぶこともあるそうです。このタケノコも中東さんが自らとってきてくださったそうです。
料理に使ったブロッコリーは市場に出荷できなかったものです。収穫時期が遅かったために、味は変わらないのに売ることができないからです。また過剰にとれすぎてしまったイワシも使いました。

2つ目、食材を余さず使う。アスパラガスの皮、ワカメの軸、ブロッコリーの芯といった、いつもは捨ててしまう部分も良い出汁になるそうです。タケノコの下の固い部分も甘辛く炒めてからタケノコご飯へ投入!一口食べると口の中に香ばしさが広がりました。
そして帰る間際に気づいた4つ目、賞味期限が過ぎたビール!捨てられてしまう食品を減らす活動に、知らぬ間に(しかも美味しいビールを飲むことで!)貢献できていたことに驚きました。
タケノコご飯、ワカメとタケノコのしゃぶしゃぶ、めかぶとろろ、イワシの南蛮漬け、もちろんどの料理も大満足でした!


【後編】DAY3

最終日はこれまでのQUESTIONから離れた大宮交通公園で一日イベントがありました!

当日会場に着くや否やその大盛況ぶりに驚きました。今回のエシカルウィーク全体のテーマの一つ「子供から大人まで一緒に参加できる!」がまさにそこに実現されていました。

今回は、大宮交通公園ってナニ⁉どんなところ⁉なんために⁉という疑問を解消すべく「公園をめぐるツアー」に参加しました。
ご案内してくださるのは大宮交通公園の管理人のトッティー(十塚 悠)さん、そして大宮交通公園の環境整備や管理業務を務めていらっしゃるEARTHWORKERの中島さんです。
ツアーが始まる前、今回ツアーのメインガイドであるとってぃーさんが大宮交通公園の昔と今についてお話しくださいました。
大宮交通公園では、リニューアルされて以降の20年間を完成までの期間として設け、地域の住民や利用者を巻き込んで徐々に作り上げていく目標が立てられています。
最近では、地域や市民だけでなく企業同士もつながり始めているそうで、そうした枝葉の別れた取り組みが盛んに行われる場所にもなっているそうです。

ツアーに出ると園内の至る所に施されている「植栽」を中心にお話し頂きました。植栽とは、2〜3か所の直径15㎝ほどの穴を1m堀り、そこに枝葉や竹炭などの無機物を詰めます。そして掘り起こした堀削土に燻炭を混ぜ込み、周囲に丸太や枝組みで土留めを施し苗木を植栽します。土の中のネットワークは植物の育成に非常に重要や役割を果たし、土の中に十分な空気が送られていないと、地上の空気は淀み湿気の多い場所になってしまいます。そうならないために、空気や水の通りやすいこの縦穴浸透を行うことで、菌糸や細根が伸びやすくなり、苗木の育成を助けます。

他にも、落ち葉のコンポストがあります。発酵させるためには重さが重要でミルフィーユの上に枝葉や腐葉土を重ねています。植栽やこのコンポストで用いられている枝葉はただ地面に落ちているものを集めているわけではありません。これらはすべてコンクリートや道路などに落ちているものです。土壌にある落ち葉はその場所で肥料となり再生可能なので、再生不可能な場所に落ちている落ち葉を拾い上げ自然に再生できるこのコンポストへと移しています。

ツアーの中で印象的だった中島さんの言葉を紹介いたします。
「このようないくつもの工夫を凝らされた環境許容のある社会を作るために
ただ、遮断するのだけではなくどうすれば一緒に付き合っていけるのか考える。」
と仰いました。御土居を子どもたちが登ったり下りたりを繰り返していると、どうしても現状維持をすることが難しいです。ですが、御土居を守ることを最優先して子どもに制限をするのではなく、子どもと環境の共存を目指されているその想いがその言葉に詰まっているように感じました。
昨年のリニューアルオープン以降、完成させるために、本当にやりたいことのまだ10パーセントしか進んでいないそうです。先ほども出てきましたが、すべて人間の手によって完成させるのではなく自然が自然に循環できる条件が必要です。ただ、まだそれを可能にする人手が足りていないとも話されていました。ここまで読んでくださった方にもお伝えしたいです。みんなで作り上げる公園、地域、地球です。そしてそれを実践できる場所がこの大宮交通公園です!ぜひ実際に足を運んでいただき、いきいきとした自然の魅力に触れてみてください。
普段過ごしている中で、この三日間の体験は中々味わうことのできない貴重なものでした。しかし、私が貴重だと感じている以上「エシカル」の普及はまだ先なのかもしれないと思いました。だからこそ、自分事として日々生活の中でこれらの体験を習慣化する必要があるのだと感じました。「聞いたことはあるけど、実際にはよくわかっていない。」私がこのイベントに参加する前の程度はこのくらいでした。しかし、何も知らないというところから聞いたことあるというところまで底上げしてくださったのは第一回のコンセプト「しる、つたえる」を遂行してくださった企画・運営の方々の力だと感じました。今回のテーマ「うごく、つなげる」を来年度の更なる進化したテーマに繋げるためにも、この記事をより多くの人に読んでいただいてその波紋を広げていきたいです。ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。完璧にすべてをこなすことはまだまだできませんが、できることを少しずつ始められたらと思います。この記事がみなさまにとって「うごく、つなげる」きっかけになりますことを願っています。


(Writer:Ayuminium、おさるさん、のどか)