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QUESTION TALK vol.13『公民館を問い直す〜しあさっての公民館のあり方とは?〜』 を開催しました!
第13回目となる今回のQUESTION TALKは、「しあさっての公民館のあり方とは」というテーマで、QUESTIONパートナーである株式会社ツナグムのタナカユウヤさんがモデレーターの元、開催しました。
日本に存在する約1万4千館の公立公民館のほとんどが社会教育において低迷しているという現実を変えていきたいと『公民館のしあさって』を出版し、全国で活動している西山佳孝さん、泊まれる雑誌マガザンキョウトの編集長で町内会長も務める岩崎達也さん、2020年8月に私設公民館mameCo-を開設した長砂伸也さんをお迎えして、公民館の歴史を皮切りに地域の課題解決やコワーキング・コミュニティにおける公民館の必要性と可能性についてトークを繰り広げました。
今回のキーワードは、「人」と「余白」でした。
公民館的な”何か”において、そこにどんな「人」がいるのかが重要。しかし、その「人」を育成するのはなかなか難しい。コーディネーター人材の育成セミナーなども最近増えているが、結局は経験の積み重ねしかない。一方、箱だけあっても「人」は来ない。しかし、ビジネスとして頭で考えすぎると「余白」や遊びがなくなってしまう。
ニーズを気にしてビジネスをするのではなく、直感で「これ面白い!」となったものを突き進めていくことに可能性があり、その先で「よくわかんないけど公民館的なものが生まれた」というのがこれからの公民館の在り方として一番いいのかもしれない。
というのも、最近の社会では目的が優先され、「余白」がなくなってきているからだ。
つまり、無目的が許されなくなってきている。
ビジネスでも目的を重視するとつまらなくなってしまう。コミュニケーションが生まれる場所がビジネスと関係なければないほど、逆にビジネスにつながったりすることがある。給湯室とか喫煙所とかで「最近どう?」という質問から、面白いビジネスに繋がった。そんな経験が皆さんもあるのではないでしょうか。実際に、「余白のある時間」を作っていくことが大切だ、という話に大きく頷いている参加者も多くいた。
今の社会には、地域だったり人だったりが成長していけるように、企業や街中にも余白要素みたいなものを入れていくべきなのかもしれない。
最後には、新しく公民館を作るよりも、既存のものに公民館的な要素をインストールしていく方が広まってくのではないかという話に。
今回のトークイベントに参加いただいた方からは、「全く馴染みのなかった公民館というテーマから直感で動くことの大切さを学びました。」「公民館の歴史から現代の事例とこれからのワクワクする話が沢山知れました」「真面目にやるよりもシンプルに楽しくやってく感じでいいんだと思った。心が豊かになるセッションで、私自身とても豊かになりました。」など、たくさんのコメントをいただきました。QUESTIONとしても「『問いの公民館』を目指したい。」そんな新たな可能性を感じるトークイベントとなりました。
次回のQUESTION TALK vol.14は…
1月21日(金曜日)19:00より、「食」をテーマに開催します!
ぜひ、お気軽にご参加ください。一緒に豊かな時間を過ごしましょう。